オペラ、バレエ、ミュージカルはもちろん、小さなコンサートひとつをとっても、芸術活動はアーティストだけでは成り立ちません。そこには、アーティストと観客とが共有する夢と感動を作り出すことのできる、プロデューサーの存在が必要なのです。

本学のアートマネジメントコースは、わが国で最も早くからこの分野に取り組み、そのノウハウと実績を生かしつつ、舞台芸術の世界におけるプロデューサーの育成を目的としています。

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実践重視

昭和音楽大学は、音楽芸術運営学科を我が国で最初に創設し、この分野のパイオニアとして高い実績を築いてきました。近年ではさらに実践を重視し、プロ志向の教育体制を整えています。

Know 公演の舞台裏を知る

2013.11.07-440学内実習・インターンシップ: プロデューサーやスタッフになるための基本的体験、それは「舞台裏を知る」ことです。クラシック音楽に限らず、様々なジャンルのコンサート、レコーディング、音楽祭や文化施設の運営など、日本全国のプロの現場に飛び込む機会を、昭和音楽大学では豊富に用意しています。教室では知ることの出来ない制作の流れを、身をもって体験していきます。

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企画制作演習(自主企画公演)
3年次に「企画制作演習Ⅱ」の授業で、自主企画公演を実施。
プレゼンテーションにより採用された企画は、学生自身がプロデューサーとなって、全員で協力し、実際の公演制作を行います。
アーティストへの出演交渉から公演チラシの制作、ホールや舞台スタッフとの打ち合わせ、チケットの販促活動などを行い、授業の中で目標達成度や課題を確認しながら、公演を実現していきます。
DSC00468[企画制作演習(自主企画)アーカイブス]

Seek プロの現場に直結した施設

about_4劇場・コンサートホール: 劇場「テアトロ・ジーリオ・ショウワ」(客席数1,367名)は、充分なスペースが取られた舞台、高水準な舞台設備の機能を持ち、オペラ、バレエ、ミュージカル公演に最適な環境を備えています。またコンサートホール「ユリホール」(客席数359名)は、小規模のリサイタル、室内楽に最適な設計となっています。

Improve 国際的コミュニケーション能力を高める

about_5外国語教育: 世界中から一流のアーティストが毎日のように来日する現在、世界のアーティスト達と自在にコミュニケーションできる能力を持つことは、国際的な舞台人において最も大切なスキルの一つです。交渉・契約の大切な局面で必須の専門用語を学ぶアートマネジメント英語や、音楽的な語彙を深める外国語など、現場に行かせる語学を学んでいきます。

Build up 業界とのネットワークを深める

about_7インターンシップ報告会: 学外での研修は、学生が進路・就職について具体的に考える契機となっています。年度末には研修の総括として、協力して下さった様々な企業や文化施設の方々を招いて、インターンシップ報告会を行います。いち早く社会の実際の業務に携わることで学んだことを、学生が資料やデータを使って報告。改めて研修先の方々との交流を深める有意義な機会となっています。

インターンシップ受け入れ先 (過去の実績)

(公財)東京都歴史文化財団
サイトウキネン・フェスティバル松本
(株)ホットスタッフ・プロモーション
(株)キョードー東京
(公財)浜松市文化振興財団
(公財)石川県音楽文化振興事業団
富士山河口湖音楽祭2014実行委員会
(公社)企業メセナ協議会
(公財)新日本フィルハーモニー交響楽団
(公財)日本センチュリー交響楽団
(公財)世田谷文化財団世田谷パブリックシアター
(株)キャピタルヴィレッジ
(株)ディスクガレージ 他

Learn 世界の芸術家やプロデューサーに学ぶ

DSC06907公開講座・シンポジウム: 本学はこれまでに、文部科学省特別補助「オープン・リサーチ・センター整備事業」、現代GP「アーツ・イン・コミュニティ」プログラムなどの選定を受けてきました。チューリヒ歌劇場のアレクサンダー・ペレイラ総裁、グラインドボーン音楽祭ガス・クリスティ理事長、ヴァイオリニスト五嶋みどり氏など世界の芸術家やプロデューサーを招聘。本コースも、公開講座やシンポジウムの進行をサポートしています。

Experience 海外の芸術・文化に触れ、感性を養う

DSC06691DSC06606海外研修: 2年次に海外研修を行います。学生は事前にオペラや舞台について勉強し、何を見て、どのようなことを学ぶのか、各自でテーマを持って研修に臨みます。研修では様々な劇場を訪ね、海外の生の制作現場を視察。パリ・オペラ座(ガルニエ・バスティーユ)、ロンドン・ロイヤルオペラハウス、グラインドボーン音楽祭等では、舞台機構から裏方まで劇場のほぼ全てを見学し、さらに高名な専門家による講義を受けました。また、美術館鑑賞や市内観光など、ヨーロッパの芸術・文化に触れて、感性を養います。帰国後は報告会を行い、研修内容を総括して理解を深めます。
(選択科目。研修先や内容は、実施年により異なります)

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